住み継ぎ、つなげていくために古民家ゲストハウスは団らんの場
熊本城近くに3軒・白川沿いに1軒、1棟貸しの宿「スミツグハウス」。最初のスミツグハウス西棟は空き家を賃借、改修し、2016年1月に開業しました。屋号には「住み継ぎ、つなげていくという思い」を込めました。利用者の8割は外国の方々で、街なかに増加する空き家を訪日外国人向けの宿として再生する取り組みを行っています。
5年前まで九州大学の職員としてオランダの都市建築デザイン研究や福岡のまちづくりの活動に取り組んでいました。海外現地調査のために民泊して、ホストや地元の人との交流を楽しんだことが開業のきっかけになりました。スミツグハウスも大きなテーブルをリビングに置き、「団らんを楽しむ宿」をテーマにしています。
スミツグハウスの運営の他にも、医業経営者や建築デザイナーもやっており、一見、畑違いのようですが、どれも地域社会と関わりが深く、「今ある社会の問題にひとつのビジョンを示して実践するという意味では、どれもデザイン活動の一環」と考えています。今後も“社会とつながるデザイン”を発信していきます。
末次宏成